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今黒字でも来年は・・・→将来の借入を予約しましょう!

予約保証制度の創設!

「今は黒字だけれども来期以後はどうなるかわからない」や、「半年後に大口の取引解消が控えている」という場合で、来期以後の資金調達が心配という中小企業には、平成20年11月に創設された「予約保証制度」をおすすめします。  

予約保証制度とは、中小企業が将来に発生するかもしれない資金ニーズに対して、あらかじめ融資の保証枠を確保することが可能となる新制度です。つまり、冒頭のような中小企業に対して、あらかじめ金融機関及び信用保証協会の審査を受けることによって、現時点で将来の信用保証協会付融資枠を予約することができるのです。これは、黒字倒産が増えている現状を国が憂えてできた制度でもあります。

借入しなくてもOK、費用不要

借入保証枠を予約したからといって、そのとき資金ニーズがなければ、もちろん借入をする必要はありません。また、予約をした限りは、(倒産間際など特殊事項がない限り)ほぼ100%借入は可能となります。さらには、借入保証枠の予約をしたといっても借入を実際したわけではないですから、費用は原則一切かかりません。

では、デメリットはないのでしょうか。 デメリットとしては、図にあるように、実際、後に予約に基づいて借入をしたときに、通常の保証料率(1%前後)に上乗せ保証料率がかかる点です。ただ、上乗せ保証料率とはいえ、実際はそれほど高くないようですですので、あまり大きなデメリットとはいえないのかもしれません。

雨が降る前に傘を準備

この「予約保証制度」は、まだあまり知られていませんが、中小企業の資金調達手段としては、画期的な制度ではないかと思います。

金融機関の融資姿勢に対しては、「晴れの時に傘を貸して、雨が降る時に傘を貸さない」といわれることがあります。しかし、この予約保証制度は、「雨が降る時に備え、傘を予め予約するもの」といえます。この予約保証制度は、今後、中小企業の資金調達メニューに必ず入れておくべき項目といえます。

図 予約保証制度 (中小企業庁HPより)

予約保証制度

2009.11.1執筆

(注)執筆当時の法律に基づいて書いていますのでご利用は自己責任でお願いします。

今村 仁

今村 仁

「節税は義務、納税は権利」がモットーです。
自分の半生について、取材を受けました。

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